パラレル−シリアル変換回路

8ビットのデジタル信号を調歩同期式シリアル信号へ変換する回路
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注意:本ページの内容については,実際に製作した結果に基づいた記述だが, 動作については何の保証もしていない. 回路を製作して適用する場合には各自の責任において行なってください.


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調歩同期式シリアル信号は、図のようなタイムチャートである。 ビットの時間幅は通信速度(bit per sec: bps)によって一意に決められる。
まず、何らかの送信要求パルスの立ち下がりをトリガーとして、 8ビットのパラレル信号をシフトレジスタへラッチする。 このときスタートビット(L)およびそれより前の待機状態(H)の2ビット分 もシフトレジスタへラッチさせる。 スタートビットより前の待機状態もラッチさせる必要は必ずしも ないかもしれないが、
1)スタートビットの立ち下がりを確実にする
2)スタートビットの時間幅を正確にする
という理由でこのようにした。

あとはシリアルビットの時間間隔でシフトレジスタをシフトさせて シリアル出力とし、送出終了したら送信要求パルス待ちの待機状態へ戻る。 10段とか12段とかの中途半端なシフトレジスタは規格外なので、 8段のシフトレジスタを2コ直列につないで使用する。 このとき余分となったシフトレジスタのラッチ入力は ストップビットとして全て(H)にしておく。

こちらの処理の方がシリアルをパラレルに変換するより はるかに簡単なので、回路も簡単になるだろうと思ったが、 なぜかこちらの方がロジックICの数が多くなってしまった。 本回路は手間もスペースも金もかかるしょうもない回路である. 実用性を重視したい方は,PICマイコンを使って組むことをお勧めする.

とっても恥ずかしい手書きの実体配線図
図の左上にある4040の上方の部分は、 ジャンパーピンによる接続を示す。 外部からの送信要求に応じて送信するか、あるいは内部でクロックを 分周して自分でパルスを生成するのかを選択する。

別のページに記載されているシリアル−パラレル変換回路と 赤外線送受信回路を組みあわせれば、8接点の赤外線リモコンになる。
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