現在、主に鉄道の貨物用に使用されている自動連結器は、 基本的な形状が60年以上変わっていない。 それだけ完成度が高いということだろう。
この連結器についても、調べてみると奥が深い。連結や開放が簡単にできるように メカニズムが工夫されている。 連結は、開いた連結器同士を接近させるだけで自動的にロックがかかるようになっているし、 開放についても、どちらか一方の連結器のロックを外せば開放できるようになっている。 そこには完成された美しい部品の「形状」がある。
以下の写真は5インチゲージという大きな鉄道模型用の、 本物と全く同じメカニズムの連結器の写真である。 これ1組で 25,000円と大変高価だったので、購入しようかどうするか半年も悩んだが、 悩みは健康に良くないからと(こじつけて)買ってしまった。
旅客用電車に使われる「密着連結器」というのがあるが、 これもまた非常によく考えられている。密着連結器の発明者は、自動連結器の発明者の 兄弟だという話をどこかで読んだような気がするが、気のせいかもしれない。 この密着連結器の模型も欲しいと思っているのだが、なかなか無いようだ。だから以下のように自作した。
密着連結器
以下、透明アクリル樹脂で製作して内部構造を可視化したモデルの画像
片方の連結器の回り子を「開放」位置あるいは「結合」位置へ動かすと、接合状態にある他方の連結器の
回り子も連動するというのが、この機構の注目すべき点である。