等高重心立体

(2007.03.13 更新)

スフェリコン(sphericon)

正方形の対角線を軸として回転させて出来る立体を、 その正方形で切断して、片方の立体を切断面部分で90°回転して張り合わせてできる立体である。
この立体は、以下のような特徴がある: どんな感じに転がるのかを確認したかったので、作ってしまった
P1000040.JPG P1000041.JPG

スフェリコンが転がる様子

P1000042.MOV スフェリコンが転がる様子のムービー (980KB)
これが何の役に立つのか?という問いはナンセンスである。
なにしろペーパーウエイトに使おうとしても、少しの傾斜でなめらかに転げ落ちてしまうので、役に立たない。
敢えて言うなら、癒し効果かな。ツイストしながら転がっていく様子を見ると、 とても癒されるのだが、それは私だけだろうか?
スフェリコンの立体データ(STL形式,6KB)
この立体図形はCADで簡単に作成できるが、立体データをアップしておく。
機械で削りたい人は挑戦してみてほしい。
この立体に限らず、似たような立体を何かに役立てている例はないかと探してみたところ、ありました。
池の底へ沈めておき、わずかな水流によって転がることで池の底の水をかきまわすのに使用するようです。
(その効果のほどは未確認)
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ツーサークルローラー(Two-circle roller)

円盤の中心軸を互いに90度ねじって、円の中心間の距離を円の半径の√2倍で固定した 図形の凸包立体。
円の中心間の距離を円の半径と同じにしたものはオロイドと呼ばれるが、 オロイドは等高重心立体ではない。
CG画像

NC工作機械で削り出した立体

ツーサークルローラーが転がる様子のムービー (3.36MB)
ツーサークルローラーの立体データ(STL形式,44.6KB)
この立体図形はCADでの作成は困難である。立体データをアップしておく。
機械で削りたい人は挑戦してみてほしい。
筆者は、この立体データを生成するため、まずJavaプログラムで2つの円の円周を360分割した点列の 座標データを生成し、 Qhull というフリーの汎用プログラムを利用して 上記点列の凸包立体を計算し、計算結果を再びJavaプログラムを用いてSTLファイル形式に変換した。
ツーサークルローラーの展開図(PDF形式,68.4KB)
上記のSTL形式のデータを「ペパクラデザイナー」という市販のソフトを使用して、展開図にしたもの。
紙を切り抜いて、辺をテープ等で貼りあわせると立体になる。
展開図はひと続きの面となっており、たった1つの部品で構成され、折り目が一切無いという面白い特徴がある。

その他の等高重心立体

スフェリコン、ヘキサスフェリコン、ツーサークルローラー等については、 他のサイトに良い説明がありますので以下リンクしておく。
「スフェリコン」のページのサイトへ
「はまぐりの数学」のページのサイトへ

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