電気2重層コンデンサの応用
TVリモコン用電池の代用
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上の写真はSHARP CZ-600用テレビリモコン
(X68000用のディスプレイテレビのリモコン)へ
耐圧5.5V,容量1Fの電気2重層コンデンサを取り付けた様子である(2000.09.16)。
左側面の端子はコンデンサ充電用に取り付けたものである。
5Vに充電して運用を始めた場合の時間と電圧の変化を以下に示す
2000.09.16 5.00V
2000.09.23 2.44V
2000.09.28 1.93V
2000.10.01 1.72V
2000.10.07 1.65V
1日に十数回リモコンを操作。主にチャンネル選択,ボリューム操作,電源ON/OFFである。
電圧が高いと電圧降下も大きいが,電圧が低くなると電圧降下の割合は緩やかになる。
しかし,リモコン操作が可能な距離が短くなってくる。実用的な使用が可能な期間は
3週間くらいだった。
単4電池を使うと約2年もつが,たびたび電池の液漏れや,電池の接点の接触不良など
のトラブルを起こした。コンデンサに代用したことで接触不良はなくなった。
下図はリモコンにコンデンサを取り付けた様子である。
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●リモコンにコンデンサを取り付けた場合の利点:
- 電池の接点の接触不良による動作不良がない
- 使用済み電池のような廃棄物が出ない
- 充電がすぐに終わる
●欠点:
- 1回の充電で使用可能な期間が約3週間であり,単4電池を使うと約2年もつのに比較するときわめて短い
- コンデンサの電圧に依存してリモコンの届く範囲がだんだん短くなる
DC--DCコンバータと組み合わせた定電圧電源用電池の代用
コンデンサをそのまま電源として用いると,電源電圧が変動してしまうため,
あまり好ましくない。そこで,
耐圧5.5V,容量1Fの電気2重層コンデンサを3コ直列にした物を4コ並列に並べ,計12個
使って電源とし,定格入力電圧が5〜16VのDC-DCコンバータへ接続し,5Vの定電圧電源とした。
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カタログによると,DC-DCコンバータの変換効率は入力電圧12V,出力電流が1Aの場合に
85〜90%で最大になるとあった。しかし無負荷時などでもけっこう電力を消費する。
コンデンサに15V充電した場合,無負荷時にこの装置は1.5〜2分程度しか持たない。
レーザーダイオードを接続して200〜300mAの電流を流すと30秒程度である。
役に立つのか立たないのか,わけがわからない。
走行おもちゃ用電池の代用/ゼンマイ動力の代替動力
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1〜2分間の小型モーター駆動を可能にした(2002.02.05更新)。
ついでに充電中は自動的に停止するなどの回路を付加するうちにハイテクおもちゃになってしまった
ゼンマイ動力とのエネルギー密度の比較計算など
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