一枚歯のインボリュート歯車の実物


(2000.05.21) CGだけでは滑り摩擦による伝達効率などを実感できないので,エポキシ樹脂を 用いて以下のような実物を作ってしまった。
../RealIGear_s.jpg ../RealIGear.jpg 28.7KB
回してみると,ごろごろと音をたてる。 特に凸凹がかみあう位置では,摩擦が大きくなるのでしばしば回転が止まってしまう。
回転の様子の動画像ファイル(MPEG1エンコード)RealIGear.mpg 593KB
軸間距離56mm,基礎円直径22mm
GENKEI1S.jpg 紙を切り抜いて積み重ねた原型 KATA1_S.jpg シリコンゴムで型取り
原型となった紙に描いた図(PDFファイル,48KB)
原型となった紙に描いた図(ポストスクリプトファイル,48KB)

(2000.09.03) はすば歯車も実物を作ってしまった。
IHG3_S.jpg IHGear3.jpg 27KB IHG2_S.jpg IHGear2.jpg 30KB
回転の様子の動画像ファイル(MPEG1エンコード)RealIHGear2.mpg 387KB
回してみると,ごろごろと音をたてる。すべり摩擦のための損失がかなり大きい。 また製作が困難で精度が悪いため,ときどきつっかえる。 これを作るために,厚手の上質紙から歯型を切り抜いて480枚積み重ねた。左右でねじれ方向が逆なので, 別々に作る必要がある。シリコンゴムによる型どりは,形状が複雑なため試行錯誤が必要だった。 型どりのためシリコンゴムを固めている最中に容器が破れ,高価なシリコンゴム約500グラム(5000円相当)が 流れ出してゴミになった。 また,高価なエポキシ樹脂(500g3000円相当)を流し込む際にもシリコンゴム型の隙間からたびたび漏れ出した。 膨大な予算と時間を費やして製作された。
GENKEI2S.jpg 紙を切り抜いて積み重ねた原型 KATA2_S.jpg シリコンゴムで型取り
あまりにも製作が大変だったので,上記の方法での製作を途中であきらめて,光造形法で作ろうかとも 思った。そのために立体形状をSTLという形式で表現した。
GEARR1.jpg●歯車の立体形状のSTLファイル GearSTL.LZH 10MB
上記ファイルを解凍すると2つのファイルがある。それぞれ右ねじりと左ねじりである。 しかし,光造形法によるプロトタイピングを業者に委託すると十数万円かかるのでやめた。 光造形装置をお持ちの方はぜひ試してみてほしい。試したらメールください。


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